SUキャブレターの構造と調整。
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SUキャブレターは、ソレックスタイプに比べ、スポーツ性に乏しい安価なキャブレターと思われがちですが、低速からのレスポンスの良さやトルク感など、とても優れた気化器であります。オートバイもまだまだSUタイプが主流。また、ケイヒン工業のFCR、三国のTMRなども、直接ピストンを押し上げる構造で、スロットルディスクを排していますが、基本構造は同じといっても過言ではありません。現代でも通用する優れた気化システムなのです。排ガス意外では・・・ | |||||||||||||||
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1:キャブアセンブリ
2:ダッシュポット・ダンパー 3:ダッシュポット・スプリング 4:ニードル 5:スイングニードルジェット 13:ジェットアセンブリ 17:フロート 19:ニードルバルブ |
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このキャブレターの構造は、非常に簡単です。下記に記す通り、ニードル(上記図4番の部品)が押し開けられると、ジェットとニードルの開口面積が変化し、燃料供給量が大きくなります。ニードルは、サクション・ピストンに固定され、エンジン負荷に応じて上下します。 | |||||||||||||||
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下記の写真がジェット部です。チョークレバーを引くと、ジェットの位置が下がり、燃料供給料が増します。 | |||||||||||||||
チョークレバー標準位置
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標準位置ジェット
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チョークレバー引き
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チョークレバー引き
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上記の通り、ニードルとジェットの相対位置によって、燃料がコントロールされています。写真の部品は、全体図5から9番の部品です。9番の部品で、ジェット標準位置の調整が出来ます。つまり、アイドリング時の燃調を、ここで行います。 | |||||||||||||||
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キャブレター組み立て後に、ダンパーオイルを注入します。専用オイルも存在しますが、エンジンオイル等でも大丈夫です。(多分) | |||||||||||||||
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ダンパーオイルを注入後、←の部品を複数回押し上げ、ダンパーオイルのエアー抜きを行います。 | |||||||||||||||
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アイドル時エンジン調整は、矢印の部品を回転して調整します。緩める方向で、燃料の供給が増し、閉める方向では、減ります。
エンジン暖気後、適度なアイドリング回転に調節し、このスクリューを回して、エンジンのアイドル回転が、一番高くなる所を探します。その後、アイドリング回転を、調節し直します。車検時は、ここを締め込み、排ガスレベルを下げます。 |
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参考
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スロットルディスクの止めねじは、こんなです。削ってロックタイトで止めるも良いでしょう。僕は、やりませんけど・・(ちょっと速くなったとしても、所詮。)
キャブレターは、一応、精密部品です。綺麗な環境で分解してください。また、部品を落としたりしない様十分注意してください。また、調子が良いのであるならば、あまりいじらない事をお勧めします。(特に古い個体のもの。) 不調の原因では、油面の不適正または、ニードルバルブの詰まり。 二次エアーの吸い込みによる、燃調の不具合。(スロットルのシャフトのシール不良、ピストンを押し上げるレバーも怪しい。) ピストンのしゅうどう不良(マックで漢字変換出来ない。)などがあげられます。 また、点火系など、複合のトラブルになると、泥沼になることも・・・ |
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